長らく書いてきましたが、単語学習についてはこの記事が一旦最後になります。
単語学習について、根本的な考え方は第一回のこちらを↓
英語講師の単語学習法①【TOEIC・英検対策】
具体的な方法については第二回のこちらを↓
英語講師の単語学習法②【TOEIC・英検対策】
今回は、まだここまでで書けていない僕の学習法を紹介します。

前回の続きで、英検一級の過去問に使用して解説していきます。
自分で覚えやすい例をつくる
このやり方は、前回紹介した画像検索や英英辞書より、頭を使う必用があります。
慣れて上手くできるようになるまでは難しい分、使いこなせるようになると効果は抜群に高いです。
例えば選択肢2の”famine”についてを考えてみましょう。
英英辞書で検索してみると、まず意味が
“an extreme lack of food in a region, causing suffering and death”
と出ます。
これでちょっと覚えにくいなぁ、となって次に例文を見てみると
“How could the effects of these famines have been so severe and what lessons can we learn from those terrible events?”
このようなモノが出てきます。
意味だけですっと頭に入らなかった人がこれを見ても、そこまで覚えやすくなるとは思えません。
そういうときは、この“famine”という単語がもっと連想しやすい例文を、文を作るのが難しければ単語を数語組み合わせただけの使用例でいいので、自分で考えて作ってみてください。
例えば、歴史が得意な方なら英英辞書の意味を見て「famineって飢饉のことだな」と分かった瞬間に、江戸時代の「天明の飢饉」や「享保の飢饉」などの事柄が思い出せるかもしれません。
それが頭に浮かんだら、あとは”famine of Tenmei era”と覚えたり、そこまで丁寧にやらなくて”Tenmei famine”とでも覚えたりすれば、かなり頭に残りやすくなるはずです。
またちょうど最近でも、米不足による価格高騰、備蓄米放出などが日々ニュースで騒がれています。
それと関連付けて”令和のrice famine”などと覚えてしまっても面白いと思います。
自分の元々持ってる知識と、新しい知識を関連付けて覚えることは非常に有効な手段です。
実例を挙げると、僕が指導した生徒でも”detect”という単語が中々覚えられない子がいました。
しかし、”detective”が派生語で「探偵」という意味があること、そして「名探偵コナン」の英語表記が”Detective Conan”であることを伝えたら、一発で”detect”まで覚えて二度と忘れないぐらいになりました。
既に頭に入っているなじみ深い記憶と結びつくことで、新しい事柄も簡単に記憶に定着するという好例だと思います。
辞書に書かれている例文を覚えるのも悪くありませんが、それはやはり他人の知識をそのまま頭に入れようとしているだけで、自分にはしっくりこないこともしばしばあるでしょう。
しかし、自分で例文を作ってしまえば、自分が最も覚えやすい形で知識を入れることが可能になります。
せっかく自分で例を作るのですから、辞書に載るような堅苦しいモノにする必要もありません。
自分の好きなジャンルと絡めるなどすれば、機械的に単語帳を何周も読むよりも、楽しんでかつ効果的に覚えることも可能になるはずです。
僕自身も、人の性格や性質についての単語を覚えるときなど、例えばその言葉が当てはまりそうな漫画のキャラとセットで覚えるなどをよくしています。
最初はちょっと面倒ですが、時間をかける価値は十分にあるやり方だと思います。
とにかく使ってみる
これは英会話を習っていたり、留学や海外赴任をしたりしていて、日常で英語を実際に使う機会がある人向けのやり方になります。
見出しの通り、とにかくその覚えたい単語を会話のどこかにねじ込んで使ってみて下さい。
それにあたって、例えば選択肢4の”tidbit”を使うとするなら、
“tidbit of chocolate/cheese”
“tidbit of information/news/advice”
などあらかじめ使いやすそうな単語とセットで、熟語として頭に入れておきます。
この予習の段階で、自分で使いやすそうな例を探したり作ったりするので、もうある程度は覚えられてしまうかもしれません。
用意が出来たらあとは会話の中で使う機会をひたすら伺って、チャンスが来た瞬間にそこを逃さず口から発するだけです。
当然、その覚えたい単語を使うチャンスが会話の中で訪れない可能性もあるので、このやり方を試すときには複数個のストックを用意しておくのがいいと思います。
僕は25分のオンライン英会話のレッスンを受講するにあたり、3~5個ぐらい「この単語を絶対に使おう」と決めて臨むことをよくしていました。
すると、よほど特殊な意味の単語でもない限り、1~2個ぐらいはレッスン中に使うチャンスに恵まれます。
一度でもうまく使うことが出来れば、もうその単語は自分のモノです。
この「使って覚える」というのは、新しい単語を覚える際だけでなく、既習の単語の復習にも非常に有効です。
まだうろ覚えの単語、覚えてはいるけれど自分で使ったことはない単語…
インプット偏重の勉強になっていると、そういう単語がたくさん頭に入っているはずです。
ただ繰り返しそれら見返すだけではなく、実際に使ってみようとすることで、知識が整理されて記憶の定着を図ることが出来ます。
そもそも自分で使うために単語を覚えるのですから、どんな覚え方をするにしても最終的には使う練習をしていかないと勿体ないですしね。
日常で英語が使う機会がない人は、英語で独り言を話し続けてその中で覚えた単語を使用したり、最近ならチャットGPTなどの生成AIと英会話をしたりでも、似たような効果は得られると思います。
その単語を使った時の相手のリアクションやレスポンスが見れないので、そこだけは対人練習より劣ってしまうポイントですが。
それでも覚えっぱなしにしておくよりは遥かに頭に残すことが出来るはずです。
まとめ
全三回という、僕のブログにしては長編になってしまいましたが、ここまで紹介したものが普段僕が取り組んでいる単語の学習法です。
・画像検索をする
・英英辞書を使う
・自分で例を作る
・覚えたい単語を実際に使う
の四つですね。
このうちのどれがベストというものはなく、学習段階や個人の好みでどれが効果的かは変わってきます。
学習初期の人には英英辞書を使った学習は難しいでしょうし、スマホを辞書替わりにしてる人にとっては画像検索はあまり適さないかもしれません。
僕自身もこれらを満遍なくやっているワケではなく、そのときの目標や、なんなら気分によって好きなものを選んでいる感じです。
このブログの一番最初に僕の性格には合ってないと言いましたが、単語帳をひたすら何周も読むのが自分にとって最も効果的だと感じるなら、それをやり続けるのも正解です。
重要なことは、常に考え続けて自主的に学習に取り組むことです。
有名な人が勧めているから、流行っているから、先生にやれと言われたから…
などの理由だけで、他人がやっている方法を丸々真似してやり続けるのは危険です。
自分と同じバックボーンで、同じ学習段階にいて、同じ目標を持っている他人はまずいません。
ですので、一つの学習法に拘らず、その時々で自分が効果的だと感じるやり方を選んだり、それらを組み合わせたり、色々と工夫してやっていくのが大切です。
試行錯誤して取り組んでいるうちに、自分にとって最も効果的なやり方が見つかってくるはずです。
今回紹介した僕の勉強法も一つの参考にして、ご自身にピッタリの単語学習を模索していって頂ければと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


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