英語講師の単語学習法①【TOEIC・英検対策】

TOEIC

前回、「暗記学習の際に回数を目標にするのは良くない」ということを語りましたので、それと関連して今回は僕の英単語の学習法をご紹介したいなと思います。

自分にとってはそれがやりやすくて普通だと思っていたのですが、どうやらあまり一般的ではないようで…
ですので、通常の暗記学習で中々上手くいかない方の参考にでもなればと思い、この記事を書き記す次第です。

↓前回記事
回数を目標にすることの危険性【英語学習】

単語帳は一切使わない

前回散々「単語帳を何周する」ということを書いておいてなんですが、僕は自身の英語学習において単語帳をまともに使ったことがありません

偉そうに言ってますが、
「単語帳なんて使わなくても英単語は覚えられるぜ!」
なんてカッコいい話ではなく
「使おうとしたことはあるんだけど、もれなく途中で挫折した」
という情けない話です。

振り返れば…
高校生の時はターゲット1900と速読英単語
大学生の時は大学で買わされた単語帳(名前覚えてません)
社会人の時はDUO(現行は3.0ですが、当時は2.0だったと思います)
キクタンや金フレが流行った時にはそれらを
英語指導を始めてからはシス単やデータベース
英検一級の受験前にはパス単と文単
最近では話題になったDistinctionや、TOEIC満点を目指してゴリラの表紙の単語帳を

覚えている限りで上記全て購入しました。
流行っていたり、生徒が使っていたりするから見ておきたかっただけの物もありますが、真面目に覚えようと挑戦したものもありました。
しかしほとんどが10~20ページぐらいで止めてしまっています。
全てどころか、半分まで到達できた単語帳すらほぼありません。

何故止めてしまうのか?
その原因としては
・単純に面白くない
・覚えたところでテストに出るかどうか分からない

の二点です。

僕はとにかく単純作業が苦手です。
短期間に同じことを繰り返すというのが性分的に耐えられません。
ですので、単語帳の同じページを何度も読み返すというのがどうしても出来ませんでした。

そして更に単語帳の内容って無味乾燥なんですよね。
例文はあってもそこにストーリー性は無いし、知的好奇心が刺激されることもありません。
(単語を暗記するための本なのでそれは当然なのですが…)
大学入試や英検の長文など、アカデミックな文章と比べると読むのがとても退屈で、中々続けられるものではありませんでした。

そして、これは本当にただの努力が出来ない奴の言い訳なんですが、
「こんな単語覚えても本当にテストの出るのかよ…?」
ってつい思ってしまうんですね。
これは英検一級の単語学習中に特に思いました。
一級の受験経験がある方ならお分かりいただけると思いますが、一級の単語ってマジで難しいんですよ。
パス単なんて、最初数ページだけでも知らないものばかりだとショックを受けました。
それで心が折れて、
「こんな日本語でも使わんような単語、覚えても意味ねぇだろ!」
とか単語帳にキレて途中で止めてしまったというわけです。

一級の文単だけは普通に文章が面白かったので一通りは読み切れましたが、単語の意味や例文を書いてるページはほぼ読み飛ばしました。

ではそんな飽き性がどうやって単語の暗記やテスト対策をしたかというと、それはもうひたすら過去問を解いて文章を読み込むことでした。

しらみつぶし作戦

多くの方は例えばTOEICを初めて受ける際には、まずはTOEIC用の単語帳や初心者向けの教材を購入し、それで基礎を固めてから公式問題集に挑戦する、というようなステップを取ると思います。

しかし上記した通りの飽き性の僕は、その基礎固めのステップが退屈で我慢出来ません。

ですので、僕はTOEICでも英検でもいきなり公式問題集や過去問に取り組みました
思い返せばはるか昔、大学入試センター試験や大学本試験ときも同じようにやった記憶があります。
過去問以外の対策本や単語帳はすっ飛ばして、とにかくまず過去問に挑戦します。

当然、最初はボコボコにやられます。
知らない単語だらけで正答率は5割にも届きません。
自己採点でその屈辱を味わってからが僕の勉強のスタートです。

過去問で出ている単語で知らなかったもの、まだ覚えられていないもの全てにマーカーを引いて、片っ端から意味を調べていきます。
文脈判断は出来たけれど、自信を持って思い出せないという単語もサボらず調べます。


で、調べた単語はその辺の紙に書いておくか、エクセルに打ち込むか、解答の冊子に書き込むなどします。
そこに拘りは無いので、キレイにノートにまとめることはしませんでした。
本文の方は繰り返し読むので、調べた単語の情報は絶対書き込みません。

僕はこの調べる作業に最も時間をかけます
単語だけなく発音記号も書き写しますし、発音記号からだけでは発音が分かりにくいものはYouTubeに「○○ pronunciation」と打ち込んで正しい発音を聞くようにし、その場で発音練習もします。
類義語・対義語なども書いてあれば勿論見ます。
書いてなかったとしても、例えば「subjective=主観の」と調べたとします。
日本語では「主観⇔客観」というセットで頭に入っているので、英語でも「客観の」を合わせて覚えるべきだと判断できます。
なので、そういう元単語から関連する単語もついでに調べて覚えるようにします。
初対面の単語が既知の単語と似たスペルやだったら、語源などを調べることもあります。
それから例文も5~10文ぐらい目を通して、最もしっくり来るものを数回音読します。
そこまでじっくりやって、その単語が頭や口に馴染んできたと感じたら、改めて過去問の方に戻ってその単語を含む英文を読みます。

一単語の学習に結構時間をかけるので、難しい単語を多く含むものなら一つの英文を読み切るのに二日や三日かかることもざらです。
しかし、このやり方で単語を頭に入れながら読解を完了させると、文章に対する解像度が何段階も上がります。
その文章を改めて読み返したときに、細部まで正確に理解しつつ、更に想像を膨らませながら読むことも出来るようになります。

このやり方で一度読解が完了したら数日後にその英文を読み返し、また数日後に読み返し、文章の内容も単語もほとんど覚えた感覚が持てたら、そこから数日か数週後にマーカーを引いた単語だけを見直して、覚えているか確認します。

という感じで、単語の暗記というよりは、精読→音読→速読みたいな流れで一つの文章を読み込んで、その中で単語を覚えていくというやり方をここまでしてきました。

メリットとデメリット

このやり方のメリットとしては
・常に頭を使いながら調べたり文を読んだりしているので、反復作業をしてる感じにならず退屈しない
・類義語・対義語・例文と色々な角度から覚えるので、他の知識と関連づいて記憶に定着しやすい
・実際過去問に出てる単語なので「どうせこんなの出ねえだろ」という言い訳が通用しない

という三点かなと。

個人的には三点目が最も重要です。
人間は怠惰な生き物で、「やる理由」より「やらない理由」をつい探してしまいます。
その怠惰さゆえに
「単語帳に載ってても、試験に出るとは限らないし…」
なんて勝手な言い訳を作って、難しそうな単語の暗記をサボってしまいます。
ところが過去問で遭遇したら
「こんな単語出るわけないと思ってたけど、実際出てるから覚えるしかないか…」
と良い意味で諦めて、嫌々ながらもどうにか覚えようという気になります。
過去問以外の参考書をほとんど使わないのも同様の理由です。
「参考書に出ても、本番には出ないだろ」
という逃げ道を無くすことで、やるしかない状況に自分を追い込みます。
そこまでしないと覚える気になれない、自分の怠惰さを自覚してるゆえの勉強法です。

これが自分にとってベストなのか未だに模索中ではありますが、一応このやり方でTOEIC980、英検一級、全国通訳案内しは達成出来たので、やり方としては間違っていないと実感しています。

当然デメリットもあって
・調べるのにかなり時間がかかるので、学習が進んでる実感が得にくい
・単語帳のように隙間時間に取り組みにくい
・シンプルに面倒くさい
・過去問の出来が悪すぎて心が折れる可能性がある

などが考えられます。

ですので、全ての学習者にこのやり方がマッチするわけはありませんが、現在単語帳学習で挫折している方は部分部分だけでも参考にして、自分に合いそうなところだけでも取り入れてみてはどうかとお伝えしたいです。

今回は英文中の英単語を覚えるやり方の説明だけで終わってしまったので、次は英検の大問1、TOEICのPART5の選択肢に並んでるような、単語を一つずつ覚えていく方法をより具体的に紹介したいなと思います。

次回記事↓
英語講師の単語学習法②【TOEIC・英検対策】


これは余談ですが…
単語を調べるのは昔は電子辞書を使っていましたが、最近は専らオンライン辞書です。
その単語を含めた文を訳したいときなどはDeepLを使うときもあります。
大学生のときまで紙の辞書を使っていた世代なので、本当に今は便利になったなぁ…と感じます。
英語学習がしやすくなった環境に感謝して、どんどんツールを有効活用していきたいものですね。

プロ家庭教師&オンライン英語講師として関西で活動。
皆さんの学習(主に英語)に役立ちそうな情報を発信していきます。
英語関係 保有資格
・英語検定一級
・全国通訳案内士
・TOEIC980

その他 保有資格
・空手道五段
・漢字検定準一級
・FP三級
・簿記三級
・ITパスポート

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