前回のリーディングの時間が足りない人へ①【TOEIC】の続きです。
今回はPART6、7がメインになります。
ちょっと長いので、読むのが面倒な方はまとめだけ読んでください。
PART6を解くのが遅い人へ
PART6は文章一つにつき4つ設問がありますがうち3つは文法・単語の問題なので、攻略法はPART5とさほど変わりません。
PART5が15分以上かかっているようなら、まだ文法や単語の知識が不十分です。
PART6でも同じように時間がかかってしまうのも当然です。
その場合、前回の記事を参考に、まずPART5から対策していただければと思います。
問題は残る1問で、これは文挿入問題になっています。
色々話を聞くと、ここで手こずって時間がかかってしまう人が多いようです。
「PART5が10~13分程度で解けるのに、PART6で15分ぐらいかかる」
というなら、完全に文挿入問題で時間を取られているはずです。
文挿入の問題で時間がかかる人に質問したいのは、
「ちゃんと全文を読んでいますか?」
ということです。
時間が間に合わない人ほど、時間短縮のために空所の前後だけ読んで答えを考えがちです。
文法問題なら、大半の場合はその空所を含む一文を読むだけで正解は導けます。
単語問題でも空所を含む一文、無理なら更にその手前の一文ぐらいまで読めばほぼ答えは選べます。
いずれも全体の話の流れを掴む必要はあまりありません。
しかし、文挿入はそうはいきません。
挿入問題で確実に正解を選ぶには、文全体の流れを把握しておかないと難しいことが多いです。
文挿入問題を解くにあたって
・挿入文内の指示語が指すものを手前の文から探す
・前の文にある単語の言い換え表現を探す
・接続詞や副詞の働きを考える
・空所が文頭なら挨拶、紹介っぽいものを
・空所が文末ならまとめの言葉を
などと色々考え方やコツのようなものが言われています。
しかし、僕はPART6を解く上で、そんなテクニック的な物の必要性を感じたことはありません。
きちんと全文を読んで、全体の話の流れに沿うように選択肢を選べば、おのずと正解が選べます。
試しにPART6の問題の和訳を読んで、文全体の内容を把握した上で文挿入問題を解いてみてください。
「普通コレだろ」
と思う選択肢を選べば、9割がたは正解が選べるはずです。
それと同じことを、英文のままやるだけです。
しかし、時間惜しさに読むのをサボって空所の前後だけで推測するなど横着をすると、かえって中々答えが絞れないような事態に陥ってしまいます。
そうなってからようやく
「もう一つ手前の文、或いは後ろの文まで読めば分かるかな?」
「この代名詞は誰だろ?冒頭のTo:かFrom:に登場してるのか?」
「あれ?このお知らせ、何目的だっけ?題名を確認しないと」
「何か段々話が分からなくなってきた…最初から読み直すか」
などと右往左往してしまい、結局は全部読む羽目になったり解くのを諦めたりしてしまいます。
最初から集中して全文を読んでいれば、一読するだけで選べたはずなのに。
勿論、問題によっては空所の近くを探すだけでズバッと一発で答えが選べることもあります。
しかし全ての問題でそんな都合の良いことは起こりません。
・自信を持って答えられないから同じ箇所を何度も読み返す
・話の大筋も分からないまま、ヒントっぽい箇所だけを必死に探す
そんなことをしている暇があれば、頭から全部読んで一発で選んだ方がよほど時間がかかりません。
答えを選ぶのに時間がかかってしまうという人は、まずは全部読んで解こうとする意識をもって練習に取り組んでみて欲しいです。
PART7を解くのが遅い人へ
PART7の特にシングルパッセージで時間がかかる人に質問したいのは、
「ちゃんと全文を読んでいますか?」
ということです。
PART6から読んでくださった方は質問にデジャビュを感じたかもしれませんが、デジャビュではありません。
PART6と同じ質問をしています。
「間に合わない」という人が実践するやり方としては、やはり「読み飛ばし」が最も多いです。
「読み飛ばし」と言えばテクニックっぽいですが、要は「サボり」「横着」です。
PART6で全部読むのをサボってる人は、残念ながらPART7でも同じように全て読まずに解こうとしていることが多いです。
(※マルチパッセージの表や資料などはさすがに全部読むのは無駄なことが多いので、他の英文から得た情報で必要部分だけ読みます)
改めて自分自身に問いかけて欲しいのですが、
「設問を読んでからそれっぽい箇所だけ探そう」
「重要そうなところだけ丁寧に読んで、あとは素早く読み流そう」
「問題に関係なさそうな文は飛ばしていこう」
などと、最初から全て読まない前提で問題を解こうとしてませんか?
なるべく楽に答えを見つけようという、怠惰な気持ちを持ってしまっていませんか?
設問を読んでから本文を読みだすこと自体は悪くありません。
しかし、文章の全体内容を把握してもいないのに「答えっぽいところ」や「重要そうなところ」なんて分かるわけがありません。
「問題に関係なさそう」と勝手に決めつけていたところに重要なヒントがあることもままあります。
結局、全て読まないと分からないのです。
例えば設問が全部で3問あるなら、1問目のヒントは序盤の一~二段落目ぐらいにあるだろうな、という検討ぐらいはつけられます。
しかし、その序盤のどこが重要なのか、どこに解答のヒントがあるかは、最初から読まないと分かりません。
文の途中から読んでみて、都合よく欲しい情報がドンピシャで見つかることなんてそうそうありません。
ということは、残り2問も含めて全ての問題を確実に解くには、文章全てを読むしかないわけです。
それを「時間が足りないから」と言い訳をつけて、都合よく答えが導けそうな箇所だけ読もうとしたら、何が起こるかはもう分かりますよね。
「ここの文に選択肢と同じフレーズがあるけど、ここだけじゃ合ってるか分からないな」
「もう少し手前から読んだら、何か他のヒントがあるかな」
「この代名詞って何を指すんだ?一個前の文にどんな名詞が出てたっけ?」
「ってかこの人何でこんなこと言ってんの?そもそも誰に向けて喋ってんの?」
「何か分からなくなってきたから、もう一回この段落の最初から読もう」
などと右往左往してしまい、結局は全部読む羽目になったり解くのを諦めたりしてしまうわけです。
最初から集中して全文を読んでいれば、一読するだけで選べたはずなのに。
PART6で述べた内容と全く同じですが、原因が同じなので解決策も同じになって当然です。
・同じところを何度も読む
・内容も把握しないままあっちこっちを探し回る
その時間こそが無駄なんです。
テクニックもどきの横着なやり方に頼って全て読むのをサボらずに、頭から全部読んで解いてください。
まとめ
PART6とPART7で同じ話を二回繰り返すことになりましたが、結論としては
「サボるな!全部読め!」
ということです。
確かにTOEIC上級者になってくると、出題パターンや選択肢の傾向から適当に読み飛ばしつつ、ヒントに該当する箇所を的確に見つけて正解を選ぶことも出来るようになってきます。
しかし、上級者がそのように鮮やかに解くのを見て、初心者のうちから真似しようというのは大間違いです。
上級者が実践している「適当」というのは、知識と経験から生まれる技術です。
文字通り、その場に適切で当てはまるやり方をしているのです。
対して、初心者がやる「適当」はそれとは全く異なります。
区別するために「テキトー」とでも表記するべきでしょうか。
雑で、いい加減で、手抜きという意味です。
上級者が「適当に読んでる、適当に選べばいい」と言ったのを、「テキトーで正解出来るんだ」と勘違いしてはいけません。
それは練習の果てに辿り着く境地です。
一朝一夕で出来るワケがありません。
いい意味で諦めて、まずは全文を読む練習をしてください。
TOEICの攻略法を紹介している巷のブログや動画、また時には出版物の中にも、テクニックを用いて鮮やかに解く方法を紹介しているものが見かけられます。
しかし、それはそのテクニックが通用する問題を都合よく拾ってきてたり、そのテクニックを紹介する為の問題をワザワザ作ったりしてるだけのものが大半です。
怪しい商品の実演販売みたいなものです。
大した性能でもない洗剤を売るために、わざと落ちやすい汚れをつけておくみたいな、一種のパフォーマンスです。
目先の派手さ騙されてはいけません。
その洗剤が本当にどんな汚れも落としてくれるワケがないように、一つや二つのテクニックだけで都合よくどんな問題も解けるなんてことはあり得ません。
「簡単に」「誰でも」「短期間で」「練習無しで」
などという甘い言葉は魅力的なものです。
そういう情報についつい飛びつきたくなる気持ちは分かりますが、冷静に考えてみてください。
そんなものが本当に存在するなら、TOEIC受験者は900点以上や満点ホルダーで溢れかえっているはずですよね。
しかし現実はそんなこと全くありません。
900点オーバーですらわずか5%、満点なんて1%以下しか存在しません。
つまりそんな楽に得点を取る方法は無いということです。
でもそれを正直に書くと、ブログは読んでもらえないし、動画は見てもらえないし、商品は売れません。
辛い現実を見せつけるより、夢や魔法のような言葉を語る方が、多くの人の耳目を集めて利益を得ること出来ます。
しかしそれは残念ながら情弱ビジネスと呼ばれるものです。
甘い言葉に騙されて、そんなものの養分にならないで下さい。
僕も前回リーディングは満点を取れましたが、ちゃんと全文読んでいます。
読み飛ばしなどしていませんし、それをする必要も感じていません。
何度も返り読みをしたり、答えを選ぶのに無駄に悩んだりしてないから、結果的に時間内に余裕をもって読めているだけです。
そして満点ホルダーやそれに近いレベルの人も、ほぼそうしてるはずです。
全部読んで、話を理解して、それに沿った答えを選ぶ、それだけです。
魔法のようなテクニックなんて使ってません。
学問に王道(近道)なし
遠きに行くには必ず邇(近)きよりす
急がば回れ
大昔から賢人たちが、似たような教訓を残しています。
何百年、何千年もこういう言葉が語り継がれているということが、まさにこれらが世の真実である証拠です。
何か楽な方法、都合の良いやり方を探してこの記事を読み進めてくださった方には申し訳ありません。
・全部読まずに正確に答えを選ぶ方法
・実力が足りていないのに時間内に間に合わせる方法
・勘で選んで少しでも正答率を上げる方法
そんなものは存在しないと諦めて、覚悟を決めて全て読んで解くための練習をしていきましょう。
とはいえ、この結論だけで終わってしまっては
「それが出来ないから困ってるんだ!」
とお怒りを受けることになりそうですので、また次回、具体的にどうやって読解の速度を上げていくか、日ごろからどういう練習をすればいいかを記事にしていきたいと思います。
前回、今回の記事と合わせて、ご参考になれば幸いです。


コメント