「英語が喋れるようになりたいけど、どうしていいか分からない」
「色々やってみたけど、なかなか上達しない」
これらの悩みは英語学習につきものです。
何の悩みも挫折もなく英語が出来るようになる人なんてほぼ存在しません。
勿論、僕自身もずっと真面目に学習を続けて右肩上がりに成長したわけではなく、失敗して挫折したり、忙しくて中断したり、ただ飽きたり…
学習の中断と再開を繰り返して、通訳案内士、英検一級、TOEIC980と時間をかけながら一つずつ達成してきました。
自身の学習経験の中で、トントン拍子で成功したことなんて全くありません。
その自分の経験と、生徒や周りの学習者を見てきて感じた、目標を達成する人の多くが共通して持っていた考え方や取り組み方を紹介させて頂きたいと思います。
自分が成功した後のイメージを持つ
正直、これが英語学習において最も重要な点だと思います。
英語学習が上手くいかない人、途中で諦めてしまう人の多くは、明確な目標を持てていないことが多いです。
ただ何となく
「喋れたらカッコいいよなぁ」
「英語が出来たらちょっと人生が良くなるかも」
「社会人としてTOEICぐらい受けた方がいいのかな」
のような漠然とした憧れ、周囲の影響、或いは義務感で始めている感じです。
しかしその程度の意志ではなかなか学習は続きません。
「行けたら行く」
と返事をした人がほぼ飲み会に現れないのと同じです。
「できれば英語を身につけたい」
ぐらいの考えでは英語はまず身に付きません。
きっかけ自体はちょっとした憧れだったり、周りの人の薦めだったり、何でもいいと思います。
しかし、本気で学習を始めるならまず成功後の自分のイメージをハッキリと持つべきです。
海外旅行で英語を話して友人から褒めちぎられている自分。
英語がペラペラになって海外勤務をしている自分。
TOEICで高スコアを取って転職に成功している自分。
そういうものをまずイメージしてください。
そしてこれは出来るだけ具体的な方がいいです。
海外勤務ならどこの国に行ってるのか。
そこで自分はどんな仕事しているのか。
その仕事に成功してどんな感情を抱いているのか。
現状からかけ離れた妄想になっても構いません。
大事なのは、それを馬鹿らしい夢想だと思わず、本気でイメージすることです。
そのイメージが明確になればなるほど、今度は具体的な目標が自動的に決まってくるはずです。
海外勤務がしたいなら、自然と海外勤務が出来る会社を探すようになるでしょう。
そして転職したい会社が決まれば、TOEICで何点取ればいいかも大体分かります。
いつ転職したいのか決まれば、いつまでにそのスコアを取ればいいかも決まります。
このように、なりたい自分から逆算していけば、具体的な目標もおのずと決まってきます。
そのイメージすら無いまま
「とりあえずTOEICで900取るぞ」
と目標だけを決めても、これはかなり達成が難しいと思います。
「それが出来たところで、結局何になるの?」
という疑問が頭をよぎった瞬間、途端にモチベーションが消え失せてしまうからです。
また目標に期限が無ければ、
「そのうち頑張ればいいや」
で、一生やらないままです。
ゴールまでの距離や方向すらわからないまま走り始めても、どこにも辿り着きません。
そして、どこに辿り着くのか、ゴールに近づいているのかも分からないまま、それでも走り続けられる人なんて滅多にいません。
まずは明確なゴールを思い描くこと。
それが学習をスタートさせて、更に継続させていくことにおいて最重要です。
「なんとなく英語の勉強をした方がいいのかな」
ぐらいの考えの人なら、具体的な将来のイメージを思い浮かべたときに
「別に自分の人生に英語必要ないかも」
「英語できても自分の仕事に全然関係ないな」
と気づくこともあるかもしれません。
そうなったら英語学習に無理に固執せず、その理想の自分に近づくのに必要な、何か他のことを学べばいいと思います。
英語だけが人生の成功の鍵ではありません。
楽しくて仕方ない趣味でもない限り、特に使用する目的もないスキルを身につける必要もないでしょう。
理想の将来、理想の自分の実現のために必ず英語が必要だ、という明確なビジョンとそこに至る具体的な目標を持つことができれば、やる前からダラダラして結局手つかずになったり、すぐに挫折して諦めたりはしないはずです。
とにかくやり始める
さて、成功後の明確なイメージと具体的な目標が決まったら、次はいよいよ行動に移す段階です。
ここで大事なのは、さっさとやり始めることです。
英語学習についてネットで検索すれば、山のように情報が出てきます。
どの参考書がいいのか、どの英会話スクールがいいのか。
まず文法を学ぶのか、単語を覚えるのか、文章読解をするのか。
TOEICを受けるのか、英検を受けるのか。
勉強を始める前に色々と調べて、より効率がいい方法を探したくなるのは理解できます。
しかし、手段を探すのに時間をかけすぎて勉強が中々始められない、なんて事態に陥ってしまったら本末転倒です。
どんな勉強法が効果的かなんて、学習者の現状や目標次第で千差万別です。
他人が絶賛している参考書やスクールも、自分にとっては全然合わないという可能性も大いにあり得ます。
他人の成功談・失敗談やお勧めをどれだけ探しても、それは所詮他人の話です。
自分にピッタリ合う方法なんて、自分で試行錯誤しながら探していくしかありません。
情報が多すぎると、逆に人は選択するのが難しくなってしまいます。
そのことについては別記事で説明しているので、参考にしてください↓
TOEICのスコアが上がるほど英語が喋れなくなる現象
目標が決まったら情報収集はほどほどにして、気になった勉強法、参考書、スクール、何でもいいからさっさと試すべきです。
どの単語帳が良いか、必死にレビューを見て吟味してる暇があるなら、とりあえずデザインが自分好みのモノを買って一刻でも早く暗記に取り掛かってください。
オンライン英会話を習うのにどこのプラットフォームがいいか、悩んであれこれネットで評判を見ている暇があるなら、片っ端から体験授業を受けて一番気に入ったところに決めればいいです。
勉強法についても、単語でも文法でも読解でも、今のところ自分が一番やりたいことから始めればいいです。
どれもやっていくうちに、自分に合うかどうか分かってくるし、合わないならそのときに別のツールや方法に乗り換えればいいだけです。
やる前から完璧に正しい方法、成功までの最短ルートなんて分かるはずがありません。
なのに、それを知ろうとして無駄に時間をかけてしまっている人、それが分からないから中々動き出せない人をたくさん見てきました。
また、目当ての参考書を手に入れた、英会話スクールに入会した、それだけで何か成し遂げた気分になってしまって、そこからの勉強が続かない人もたくさんいます。
これも情報収集に時間をかけすぎなことが原因です。
時間をかけて情報収集しているうちに、その中から最適解を選ぶこと自体がゴールになってしまうわけです。
本来そこはゴールではなくスタートです。
何の本でもどこのスクールでもいいからさっさと勉強を始めて、一分一秒でも英語に触れている時間を増やすようにするのが、成功へ最も早く近づく方法です。
考えてから動くではなく、動きながら考える、というマインドで学習に臨んでください。
目標を公言する
これは実際に勉強に取り掛かる前でもいいのですが、目標が決まったらそれを公言した方がいいです。
家族や友人、職場の同僚に。
リアルで発表するのに躊躇いがあるならSNS上で。
どこでも誰にでもいいから
「年内に英検準一級取る!TOEIC800取る!」
など、決めたことをハッキリ言葉にして、誰かに伝えてください。
そしてこれは一回だけではなく、定期的にした方がいいです。
何なら毎日でもいいぐらいです。
人間の意思というのは残念ながら相当弱いモノです。
コレを頑張ろうと昨日決意したことが、今日はもうどうでもいいやって気分になってる、なんてことは日常茶飯事です。
ちょっと忙しかったり気分が乗らなかったりで英語に触れられない日。
そんな日が数日続けば、学習への意欲はそこから下がり続ける一方になります。
その日、その時々のヤル気なんて曖昧なモノを頼りにしていては、学習の継続は困難です。
ではどうするか?
自分のモチベーションに頼らないようにする為に、周りに公言することで自分を追い込んでしまえ、ってのが手っ取り早いです。
古典的ですが「背水の陣」というやつですね。
自分の心の中だけの目標なんて、自分の気分次第でコロコロ変わってしまいます。
しかし、一たび他人に宣言してしまったら、そこからコロコロ目標を変えることはできません。
面倒だから、飽きたから、なんて下らない理由で早々に逃げることも難しくなります。
またこれには退路を断って自分を追い込むというだけでなく、目標を公言しているうちにヤル気が高まり、繰り返し言うことでそれが達成できるような気にもなってくる、というポジティブな効果も期待できます。
実際に僕が見てきた中でも、まだ到底学力が足りてないうちから
「絶対に北海道大学に行きます」
「早稲田しか行く気ないです」
などと、目標を何度も公言してた生徒が、学力を大幅に上げて合格してきた例はたくさんあります。
目標を公言するに当たって、勝算や根拠なんて無くても構いません。
むしろ、そんなものが無いからこそ、逆に堂々と発表してしまうべきです。
「失敗したら恥ずかしいからまずはこっそり努力して、勝算が出てきたら誰かに伝えよう」
なんて思ってたら、勝算が出てくる前にヤル気が低下して、こっそり諦めて終わりです。
実際にどうすれば達成できるかなんて、公言してから考えればいいだけです。
また、たくさんの人に目標を伝えていたら、その中から具体的な助言やサポートをしてくれる味方が現れてくれるかもしれません。
最後に
何か効率的な学習法、裏技のようなテクニックの紹介を期待してここまで読んでくださった方には申し訳ありません。
しかし、そんな夢のような方法は存在しません。
そんなものがあれば、今ごろ日本人は全員英語ペラペラです。
英語を身につけるには、結局は地道な努力を積み重ねるしかありません。
そしてそれを達成するためには、小手先のテクニックや世間で評判の学習法なんかより、成功への意思と行動力、そしてそれを支えるに環境づくりの方が遥かに大切です。
今なかなか勉強が上手くいっていない人は、勉強法や教材を見直すのも悪くはありませんが、まずはそもそも自分が最終的にどうなりたいのかを改めて考え直してみてはいかがでしょうか。
今回は学習前の導入編のような形になったので、次は学習を始めてからはどういう考え方をもって、どう行動していくか、もう少し具体的に紹介したいと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


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